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ド底辺営業日記

コミュ障アラサー、おまけに喪女が営業職

海よりもまだ深く

5月です。

こんばんは。花粉症が酷くて、薬を飲んでもマスクをしても鼻水が止まりません。

この時期って何の花粉なんでしょう?

今年は杉もなかなか手強かったので、ひのきとか他の物も酷いのかもしれません。

調べたら、意識をしてしまって余計酷くなりそうなのであえて調べません。


お休みだー!ということで、鼻水が垂れても気にせずにだらだらしていました。

映画を観よう!と思いまして、適当に前に録画してもらった物を観ました。


『海よりもまだ深く』 是枝裕和監督 日本  2016年


阿部寛さん主演の映画です。

淡々と過ぎていく日常を切り取った、日本映画らしい内容です。

あらすじは上手くまとまらなかったので、省きます。


舞台は団地。

売れない作家である主人公は、小説の為と称して興信所に勤めてながら毎日をだらしなく過ごしている。

顧客を強請るような真似をしたりギャンブルをしたり、実家に行って売れそうなものを探したり金策をする程、生活は苦しい。

そうまでして金を集めるのは、別れた妻子に『養育費を渡す』という名目で会うためだ。


上にかなり端折って書いただけでも阿部寛さんの演じる主人公がなかなか残念な人だというのが分かるけど、端々に出てくる『書く』事へのプライドや姿や、息子に良いところを見せようとする態度は滑稽で哀れだ。いい歳をして自分の思い描いた理想を守る事を主軸に生きているのだ。

そしてそんな生き様はとてもエゴイスティックにすら感じる。


家族を養うことよりも、作家としての姿勢を保ちたい。普通の人ならばどこかで折り合いをつけるところを彼はその決断が出来ないまま、ズルズルと過ごしている。

仕事も、家族も、彼の手から溢れ落ちているのに最後の部分で諦めきれない。モラトリアム的なワガママさがある。


そんな彼に樹木希林さん演じる、年老いた母親は、彼と同じような生活力のない夫と過ごした人生振り返るようにポツリと零す。

『海より深く人を好きになったことなんてないから生きていける』

諦める事の重要さ、そしてそれこそ人生を生きていくための大事な点だと伝える。

この台詞、私はまるで自分が言われているような気になった。おそらく、この言葉が刺さる人は多いだろう。



作品中、主人公はそんなこだわり深いばかりの自分ではいけないと思い直し、プライドを捨てようとする場面もあるが、物語の中では結果は語られていない。

プライドを捨て、妻子が戻ってきてくれるのか、それとも結局元どおりぐだぐだとした生活をしていくのか、それは視聴者が想像するしかない。

海よりもまだ深いのは愛情などではなく、彼自身の欲なのかもしれない。


出てくる人がみなさん誰かに身近な誰かに置き換えられるような人柄で、大きな事件などはないけどもいつの間にか見入ってしまう。

最後のシーンの画面は晴れ晴れとしているのにどことなく物悲しい余韻が残る作品。




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